LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン)は何故、人気があるのか?

誰もが知っているフランス発のファッションブランド「LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン)」。



世界一の売り上げを誇るファッショングループである「LVMH」を代表するブランドでもあり、それだけでなく、世界で最も価値のあるラグジュアリーブランドにも選ばれているルイ・ヴィトンは、1854年の創業以来、160年以上にわたって多くの人々を魅了し続けていますが、なぜここまでの不動の人気を誇るブランドに躍進していったのか、不思議に思う方も多いのではないでしょうか?



そこで今回は、世界一のラグジュアリーブランドであるルイ・ヴィトンが今も昔も人気の理由をご紹介します。

ルイ・ヴィトンの購入者の約半数が日本人だった!?



ラグジュアリーブランドと聞くと、真っ先にルイ・ヴィトンを思い浮かべると言う方も多いはずです。



そんなルイ・ヴィトンは、1821年に誕生したルイ・ヴィトン氏によってフランスのパリで1854年に設立され、創業時は世界初の旅行鞄専門店として注目を集めていました。



中でも創業当初に登場した「グリ・トリアノン・キャンバス」と呼ばれる、防水加工を施した軽量のトランクは、当時画期的であったことから大ヒットを飛ばし、やがて評判はフランスを飛び越えて世界中に知れ渡るようになります。



その後も、「ダミエ・ライン」や「モノグラム・ライン」と言った、アイコニックなデザインを次々に生み出していき、ブランドは飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を果たし、誰しもが認めるラグジュアリーブランドとして君臨するようになります。

売上の半数は日本!



創業から160年経過した現在も躍進を続けており、今では知らない人はいない程の高い知名度を誇るルイ・ヴィトンは、世界中に多くの熱烈なファンを持つブランドとして知られていますが、中でも世界でも飛び抜けてルイ・ヴィトン愛好者が多い国と言われているのが日本です。



日本人がルイ・ヴィトンを知ったきっかけと言われているのが、海外のセレブリティです。



まだ日本に店舗が無かった1960年代~70年代前半に、オードリー・ヘプバーンと言った日本でも有名なセレブリティが映画でルイ・ヴィトンを着用したり、プライベートで愛用していたことで日本人にも広くルイ・ヴィトンが知れ渡るようになり、パリの本店に足を運ぶ日本人が殺到したと言われています。



そして1978年に初のルイ・ヴィトンストアが日本にオープンしてからは、さらなる人気を集めるようになり、今では日本だけで年間1500億円以上を売り上げ、世界全体の売上の半数を日本人が占めています。



さらに、日本人の女性の約4割がルイ・ヴィトン製品を所有しているとも言われており、日本での圧倒的な人気の高さが伺えます。

ルイ・ヴィトンが人気の理由



ルイ・ヴィトンは誰もが一度は憧れるラグジュアリーブランドとして絶大な支持を得ていますが、なぜルイ・ヴィトンが世界を代表するブランドの頂点に上り詰めていったのか気になるのではないでしょうか?



そこで、ルイ・ヴィトンが人気の理由を徹底解剖していきます。

1.由緒あるフランス・パリの高級ブランド



ルイ・ヴィトンが数あるラグジュアリーブランドの中でも、強い憧れを抱いている人が多い理由が、由緒あるフランス生まれの高級ブランドだからです。



フランスは一度は訪れてみたい国として高い人気があり、その上、歴史や芸術、食など多用な文化があることから、行ったことがないと言う方でも、フランスは数ある国の中でも魅力的でおしゃれなイメージが強いはずです。



そしてフランスのパリはファッションの流行発信基地でもあり、パリはイギリスのロンドン、イタリアのミラノ、アメリカのニューヨークと並ぶファッションの都として知られ、ルイ・ヴィトンだけでなく、パリにはエルメスやセリーヌ、サン・ローラン、カルティエなど数多くのラグジュアリーブランドの本店が点在しており、フランスで誕生したルイ・ヴィトンは、その中でも老舗のラグジュアリーブランドでもあることから、特別憧れを抱いてしまうのも頷けるのではないでしょうか?

2.日本との深い関わり



日本人が世界で最もルイ・ヴィトンを購入している理由の1つと考えられているのが、日本との深い関わりです。



19世紀中頃から、フランスでは日本の美術が注目を集めるようになり、やがて「ジャポニスム」と呼ばれるようになります。



ゴッホやモネ、セザンヌと言った有名な画家達がこぞってジャポニスムを取り入れるほど、フランスで空前のジャポニスムブームが起こり、フランスの様々な文化にも多大な影響を与えていきます。



さらに、その影響はルイ・ヴィトンにまで及ぶようになります。



ルイ・ヴィトン氏の息子であるジョルジュ氏が、1888年に新ラインである「ダミエ・ライン」を発表します。



ベージュと茶褐色のチェス盤をモチーフにしたデザインは、シンプルながらもインパクトを与え、今もルイ・ヴィトンのアイコンとなっているデザインでもありますが、このダミエ・ラインは、日本の市松模様からインスピレーションを得てデザインされたと言われており、ジョルジュ氏がジャポニスムをこよなく愛していたことから誕生したとされています。



しかし、ダミエ・ラインは、商標登録をしていたにも関わらず、デザインがシンプルなことからコピー商品が数多く横行したと言います。



そこで、ジョルジュ氏はダミエ・ラインよりも複雑でコピーされにくいデザインを考案します。



それこそが、ルイ・ヴィトンを象徴するデザインである「モノグラム・ライン」です。



花や星と言ったモチーフにLVのイニシャルを織り交ぜたモノグラムは、日本の家紋に大きく影響されたと言われ、薩摩藩や島津家などの家紋からイメージして作られたと言われています。



また、当時はプリントではなく、職人が模様をひとつひとつ手作業で描いており、並々ならぬ労力によって製作されたモノグラムのバッグは、発売されると瞬く間にヒットを飛ばし、不動の人気を誇るようになります。



このような経緯から、ルイ・ヴィトンは日本人と一際親和性が高く、多くの日本人がダミエやモノグラムを好んで購入しているのも納得するのではないでしょうか?

3.品質の高さ



ルイ・ヴィトンは、ただデザインが魅力的なラグジュアリーブランドと言うだけでなく、製品自体の質の高さにも定評があります。



ルイ・ヴィトンのアイテムはどれも品質が高く、耐久性にも優れているので、大事に使えば10年以上は余裕で使用することができます。



様々な高級素材が使用されていることから丈夫で物持ちがよく、万が一トラブルがあった場合でも、メンテナンスをすることで再び使うことが可能です。



数十万円もするアイテムを毎日のように使うのは、少し抵抗を感じると言う方も中にはいるかもしれませんが、頻繁に使用した場合でも、一般的なブランドよりも長い期間使用することが可能なので、躊躇することなく安心して使うことができます。

4.希少価値がある



ルイ・ヴィトンのアイテムはどれも価格が高価の為、中々手に入れにくいと言う希少価値の高さも、人気の理由として考えられます。



ブランドイメージを大切にしているルイ・ヴィトンは、例え廃番品であっても値引きすることは一切なく、もちろんアウトレット店もどこにもありません。



そのような徹底したこだわりがあるからこそ、正真正銘の希少価値が高いブランドとして多くの人々から愛されており、簡単に買うことができないからこそ、より一層、憧れを抱いてしまうのかもしれません。

5.流行に左右されない



ルイ・ヴィトンが、安定して人気をキープしている理由には、販売されている製品のほとんどが流行に左右されず、長年使うことができるのも理由の1つとして考えられています。



パリで年に2回開催されているルイ・ヴィトンのコレクションでは、そのときのシーズンによってトレンドが少しずつ変化し、トレンドに合わせたアイテムが登場することもありますが、モノグラムやダミエと言ったルイ・ヴィトンの定番ラインは、流行に左右されることがない為、購入して数年後に後悔してしまうと言うことはまずありません。



さらに、年齢に関係なく、何歳になっても使用ができるので、大切に扱えば一生使うことも可能です。



また、流行に左右されないので、使わなくなった場合に高額で買い取りしてもらえると言うメリットもあります。



ルイ・ヴィトンのアイテムは中古市場では他のブランドと比べて比較的高い相場で取引されており、想像以上の価格で買い取ってもらえる場合もあります。



さらに、かなり使い込んだバッグや財布は、通常では買い取りしてもらえない場合が多いですが、ルイ・ヴィトンなら例外で買い取りしてもらえるケースが多く、状態が悪い場合でも買い取ってもらえるのは、ラグジュアリーブランドならではの特権かもしれません。

6.ネームバリューがある



高級なブランドと言えば、必然的にルイ・ヴィトンの名が浮かんで来るほど、ルイ・ヴィトンには圧倒的なネームバリューがあります。



また、ルイ・ヴィトンだけに限りませんが、ラグジュアリーブランドが総じて価格が高いのは、ブランドのネームバリューが大きく反映されており、敢えて価格を高く設定することで、ブランドの価値も同時に高めることができ、ラグジュアリーブランドとしての水準を一定に保つことができています。



世界的なネームバリューがあると言うことは、ブランドとしても大きな武器となり、誰もが知っているラグジュアリーブランドだからこそ、持っているとステータスを感じることができるのかもしれません。

7.一度買ったらコレクションしたくなる



旅行鞄専門店としてオープンしたルイ・ヴィトンですが、今ではバッグや小物だけでなく、プレタポルテ(洋服)、
シューズ、ジュエリー、時計など幅広い展開を見せており、ルイ・ヴィトンのアイテムだけでトータルコーディネートをすることもできます。



膨大な数のアイテムを展開しているルイ・ヴィトンだからこそ、最初にバッグを買ったら次は財布、キーケース、アクセサリーなど、購買意欲が湧いてしまい、一度買うと次々に集めていきたくなってくると言われています。



同じラインで揃えてみたり、はたまた毎回異なるデザインを選んでみたりと、使用するだけでなくコレクションして楽しむこともでき、毎年一つずつ、自分のご褒美としてルイ・ヴィトンのアイテムを購入して、コレクションを増やしていくのもいいかもしれません。



また、ルイ・ヴィトンは定番のラインだけでなく、定期的に発売される、様々な有名デザイナーや人気ブランドとコラボレーションしたアイテムも高い人気を誇っています。



コラボアイテムは、元々の販売数が限られている為、発売すると同時に売り切れてしまうこともあり、その上、再販されることもほとんど無いことからプレミアがつくことが多く、コレクションするにはうってつけとなっています。

まとめ



今回は、ルイ・ヴィトンの人気の秘密に迫ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか?



様々な人気の理由がありましたが、理由の数々を見てみると、これほどまでに日本人から絶大な支持を集めていることにも納得できたかもしれません。



年齢・性別問わず、幅広い世代から愛されているルイ・ヴィトンは、今後もますます多くの人々を魅了していくことでしょう。

brareslab@admin

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